『楽曲分析(アナリーゼ)のやり方(上巻): ~演奏家と作曲家と指導者・教育者のために』
#My_Favorite_Book
私がMusic Theoryの理論を学ぶことにしたきっかけ。
著者は井原恒平氏。
クラシック音楽の機能和声とPopular Methodとを組み合わせて、作曲法またはアナリーゼのやり方を詳しく解説した書籍。
あるコード上で使うことができるスケール=Code Scaleに重点を置く。実際読むまで知らなかったスケールが多くあり、自信の勉強不足を痛感させられた。
まずは本書に登場するすべてのスケールを試すことが当面の目標。
書籍情報
Amazon リンク
https://amzn.to/2tvGa8L
紹介文
アナリーゼに必要な理論とテクニックを段階的に習得していくための書籍です。理論習得+実際の作品の抜粋譜例をアナリーゼしていくことで段階的にアナリーゼのやり方を身に付けていきます。
上巻、中巻、下巻の予定ですが、本巻(上巻)ではポピュラー理論を土台にアナリーゼの基礎となる楽曲のハーモニーの側面のアナリーゼの習得が可能です。
副属7やサブドミナントマイナーなどの音楽理論は作曲でもアナリーゼでも全く同じなので、筆者の別著『作曲基礎理論』と重複している部分も多く、画像も流用している部分がありますが、作曲視点ではなく、アナリーゼ視点で書かれているのが本書の特徴です。
音楽理論をしっかり理解しているはずなのに、実際の音楽作品をアナリーゼしてみるとわからない部分が出てくるという方にお勧めです。
書影
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目次
度数と音程
調と音階
各種コード / Chord
コードに関する補足
ディグリーネームとダイアトニックコード / Degree, Diatonic chord
非和声音について
アナリーゼ練習①
機能和声とカデンツ / 機能和声 Cadence
強進行と弱進行
コードスケール / Code Scale
テンションのアナリーゼについて / available tension, extended chord
ドミナントコードの様々な形態 その① / dominant chord
ドミナントコードの様々な形態 その②
ここまでのまとめ①
ここまでのまとめ②
コードスケールの補遺
実際のアナリーゼでのコードやスケール判定のヒント
セカンダリードミナント / secondary dominant
II→VのIIの変化型と副属7のII→VのII
サブスティチュート・ドミナント&第5音の下方変位
ナポリの和音
ディミニッシュ / Diminished chord
sus4 / Suspended chord
ペダル音とオスティナート
ブルーノートとブルース的な発想 / Blue note and the blues approach
アッパー・ストラクチャーとスラッシュコード / Upper Structure, Slash Chord
メロディックマイナー / Melodic Minor Scale
ハーモニックマイナー / Harmonic Minor Scale
Modulation
ここまでの総復習
アナリーゼに迷うようなケース
作曲家志望の方へのアドバイス
スタイル分析と個別作品の分析
PDF版ダウンロード
http://uyuu.jp/kindle/pdf_analysis.zip